JA十勝清水町の取組・輸出
Business & Export
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取組紹介
#フィリピン 2026.02.02
フィリピン市場調査
1. 経済背景:若く活力ある成長市場
- 人口・経済: 約1.1億人の人口を抱え、若年層が厚い(15〜64歳が約64%)。GDP成長率+5.7%と堅調で、海外送金に支えられた強い個人消費が特徴です。
- 対日関係: 極めて良好な「戦略的パートナーシップ」にあり、経済連携協定(JPEPA)により牛肉の関税は**「無税」**が適用されます。
2. 食文化と食肉需要
- 消費傾向: 米が主食で、甘く濃い味付けを好みます。食肉は豚・鶏が中心ですが、牛肉需要の約4割を輸入に頼っており、外部依存が高まっています。
- 生産体制: 国内の肉用牛農家の94%が小規模であり、大規模な需要増への対応には輸入が不可欠な状況です。
3. 日本産和牛の現状:希少ながら急成長
- 輸入推移: 日本からの輸入量は2023年から2025年で約1.6倍に急増。ただし、輸入総量に占める割合はまだ極めて低く、現在は豪州・米国産などが市場の9割を占めています。
- 外食市場: 日本食レストランは2025年に940店舗まで拡大する見込み。和牛の認知はあるものの、米国・豪州産が主流であり、**「日本産」**のシェア拡大の余地は大きいです。
4. 輸出規制と実務
- 施設認定: フィリピン政府認定の施設(日本国内に22カ所)で生産されたHACCP準拠の製品である必要があります。
- 手続き: 輸入者側による検疫許可(SPS)等の取得が必要ですが、宗教的制約がないため、他国に比べ市場参入のハードルは比較的低いといえます。
5. 今後の展望
経済成長と日本食ブームを背景に、富裕層や高級飲食店をターゲットとした日本産和牛の供給拡大が強く期待される有望な市場です。