Event & News

JA十勝清水町の誇るブランド牛『十勝若牛』がGI登録!
JA十勝清水町が誇るブランド牛「十勝若牛」が、本日、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。この登録は、十勝清水町で育てられた特有の生産環境と品質が公式に認められた証です。
今回のGI登録は、単なるブランド認定ではなく、十勝清水町の農業と畜産が持つ地域性、特性、品質、そして持続可能性が高く評価された結果です。この登録により、「十勝若牛」は全国に向けて確かな品質を持つ地域ブランド牛としての地位を確立しました。
本記事では、GI登録の意義、十勝若牛の魅力、そして今後の展望について詳しくお伝えします。
GI登録とは?
GI(地理的表示)保護制度とは、特定の地域で生産され、その地域ならではの特性を持つ農産物や食品を守る制度です。登録された産品にはGIマークが付与され、消費者にとっては品質の保証となり、生産者にとってはブランド価値の向上につながります。
日本国内ではすでに多くの特産品がGI登録されていますが、今回の「十勝若牛」の登録は、十勝清水町の畜産業が持つ地域の特性と、生産者の努力が公式に認められた証でもあります。
それでは、「十勝若牛」がどのようにしてブランドとして成長し、GI登録に至ったのか。その歩みを振り返ります。
十勝清水町の環境と畜産の発展
十勝清水町は、北海道十勝地方の中央に位置し、広大な大地と冷涼な気候が特徴です。この恵まれた環境は、畜産業に適しており、高品質な牧草や飼料の生産が可能であることから、古くから牛の飼育が盛んに行われてきました。
「十勝若牛」は、この十勝清水町ならではの環境を活かして生産されたブランド牛であり、一般的な和牛とは異なり若齢牛(生後約14か月)の肉質の柔らかさと、赤身の旨みを生かした特長を持っています。
GI登録に至るまでの歩み
「十勝若牛」のブランド化は、一朝一夕で成し遂げられたものではありません。生産者たちは長年にわたり、次のような取り組みを続けてきました。
1. 統一された生産基準の確立
•飼育環境や飼料管理を厳格に管理し、安定した品質の牛肉を生産。
•十勝清水町の気候や土壌に適した育成方法を確立し、独自の赤身の旨みを引き出す。
2. ブランド価値の向上
•消費者に「十勝若牛」の特長を伝えるため、全国の飲食店や精肉店と協力し販路を拡大。
•地元イベントやメディアでの発信を強化し、認知度を向上。
3. 持続可能な生産体制の構築
•生産者が協力し合い、品質向上と安定供給を目指す体制を確立。
•生産者、農協、十勝清水フードサービスの連携強化を更に推進し、一体となって品質向上と安定供給を支える体制を確立。
こうした生産者の努力が結実し、今回のGI登録へとつながったのです。
GI登録の意義と今後の展望
今回のGI登録は、「十勝若牛」の取り組み、地域性、特性、品質、持続可能性が認められた証であり、長年にわたる生産者の情熱と努力が実を結んだ結果です。
この認定により、「十勝若牛」は地域の農業を支える重要な要素としての地位を確立しました。
さらに、「十勝若牛」は今後、国内だけではなく海外市場への展開にも力を入れていきます。
高品質なブランド牛として、世界の市場で評価されることを目指し、輸出への可能性も積極的に模索していく考えです。
JA十勝清水町の想い
JA十勝清水町と十勝若牛生産組合は、GI登録を契機に、さらなる品質向上とブランド強化を目指し、国内外に向けて「十勝若牛」の価値を発信していきます。
地域の特産品としての誇りを胸に、「十勝若牛」の魅力をこれからも多くの方に知っていただけるよう取り組んでまいります。
「十勝若牛」のこれからに、ぜひご注目ください!