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2025.12.02お知らせ

美蔓バイオパワー × 清水町ゼロカーボン戦略 ~ 地域資源100%活用のまちへ ~

清水町(町⾧: 康裕)、十勝清水町農業協同組合(代表理事組合⾧:今野 典幸)、十勝清水バイオマスエネルギー株式会社(代表取締役:泉谷 哲人)は、株式会社トドック電力(代表取締役:尾﨑 信介)、王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社(代表取締役:生勝彦)およびフロー株式会社(代表取締役:須藤 貴宣)と協定書を締結し、「美蔓バイオガスプラント電力による地域資源活用プロジェクト」を開始します。

基幹産業である酪農から生じる家畜ふん尿由来の美蔓バイオガスプラントの発電電力を清水町の公共施設へ供給する新たな地域電力スキームを令和 8 年 1 月より始動し、地域資源を活かしたゼロカーボンの実現を目指します。

 

◆背景

美蔓バイオガスプラントは、町内 9 戸の酪農家が創業した十勝清水バイオマスエネルギー株式会社が運用し、約 2,000 頭規模の家畜ふん尿を処理するメタン発酵バイオガスプラントです。2019 年の運転開始以来、高い稼働率で安定運転を継続しており、臭気等による地域の環境改善と適正なふん尿処理に貢献しています。

一方、清水町は令和 5 年に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、環境省の調査事業でプラントが発電する電力と公共施設の使用電力がほぼ同水準であることが明らかになったことから、電力の地産地消の可能性を模索していました。

 

◆概要

本取組は、地域電力会社を新たに設立するのではなく、株式会社トドック電力および王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社と連携し、清水町公共施設(87 施設)で使用する電力を美蔓バイオガスプラントからの FIT 電力へ切り替えるものです。

同プラントが発電した電力にその FIT 非化石証書を付与することで、再生可能エネルギーとして公共施設へ供給します。不足分については、王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社が保有する再生可能エネルギー電力を活用し、安定的な電力供給体制を確保します。

 

◆期待される効果

今回のプロジェクトは、地域の生産者・行政・電力事業者が連携し、公共施設の電力を脱炭素化することで、2030 年基準年度比 50%目標に迫る成果が期待できるとともに、バイオガスプラントを「ふん尿処理施設」だけでなく町の「エネルギー施設」として位置付けることで、町民のプラントへの理解促進とゼロカーボン実現への機運醸成を図ります。

さらに、本取組を通じて、道内外の酪農地域への普及につながることを期待しています。

 

各社の役割

清水町:株式会社トドック電力と売買契約を締結し、公共施設の電気料金を支払います。

十勝清水バイオマスエネルギー株式会社:発電事業者として、町内にある FIT バイオマス発電設備で環境価値が付加された電気を発電します。

株式会社トドック電力:王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社の取次事業者として清水町と売買契約を締結し、公共

施設へ電気を販売します。

王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社:小売電気事業者として、十勝清水バイオマスエネルギー株式会社が発電する環境価値が付加された電気を清水町へ販売します。

十勝清水町農業協同組合:本連携の取りまとめ役として、全体の統括を行います。

フロー株式会社:本連携のアドバイザーとして、全体に対する助言・進言を行います。

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